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執筆者の写真反田孝之

対抗策を考えた

昨日のように腹を立てているだけでは、何事をも「為してなんぼ」の私の立場は済まない。ということでさっそく具体的な対策を立てた。


ちなみに今田地区では昨年まで私を含め3人で21haを耕作しており、私が腹を立てているのは、イノシシ対策などこれまでほとんど私に任せっきりだった、私以外の2人の70代が、イノシシの行動の実態も知らずに勝手に進めた案についてだ。もう阻止はできない段階のようだから、私の気持ちが収まって、さらに今後の今田地区にとって少しでも有意義になるようにと考えてみた。


そのためには少なくとも自腹を切らねばならない。それで私がやりたいと思っていた方法で大雑把な見積もりを出してみたところ、16万円くらいかかる。このうち純粋にうちの大豆のサル対策が6万円くらいで、どうせこれはやらねばならないのだから必要経費として差し引いて、自腹は残りの10万円ということになる。


そしてこの10万円のうち4万円は今度新規で始めることになっている若者の都合だから、裏技を使えば彼に負担させることなくそれも差し引ける。となると残りは6万円。これが今後の今田地区全体のための純粋な負担だ。どうだ、負担は十分ありだろう。


さらに運がよければ、1/3は市の補助金がつくらしい。となると負担は微々たるものになる。しかしこれは要件を満たすかどうかが微妙とのことで、なんでも新規に購入した資材で農地をぐるっと囲わなければならないのだとか。このたびはぐるっと囲うことにはなるが、既存の柵も利用するし、手持ちの電気柵資材も利用する。これだと要件を満たさず、個別に検討をするとのこと。いろいろあるんだね。


もっとも本来は、地域の補助金から全額出せるはずのもの。しかしそれを言っていては収まりのつけようがないのできっぱり諦める。一応交渉してみるというのはこのたびは明らかに無駄。すでに推定で30~40万円分の資材が購入されている上に、私のいう対策をすればそれが無駄になるからだ。


しかしこの私の計画は何が何でもやらねばならない。そうすれば遊休地もすべてが守られる。スライドモアで遊休地管理をやる私にとってはモアの破損を防げるので必要なことなのだ。そして私はこれらの費用と労力の負担を主張して、2人が計画した作業は遠慮させてもらう。労力的にかなり大変だし、私にとっては「無駄」という視点から、口枷(マスク)を強制されるくらいに気分的にも絶対にやりたくないことである。当然ひと悶着あるかもしれない。でもいつも私が穏やかと思ったら大間違い。このたびは絶対に引かん。


昨日からどうにも落ち着かなかったが、具体的な策を立てたら楽になった。すっかり淡々と進めていく。

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