今日で秋まきゴボウの収穫がほぼ終了。早さでは当然新記録。洪水の脅威は消えて安堵。
洪水が来る前に掘り上げられる規模をと、一気に例年の6割に減らして臨んだ今期だったが、蓋を開けると過去最高レベルの歩留まりと収量で、例年とほとんど変わらない総量となった。
何と言っても嬉しかったのは「87」圃場の収量が完全Ⅴ字復活を果たしたこと。
ここは2007年以来、ゴボウ栽培を隔年で、かつ2011年以降は自然栽培で一切の養分供給を絶ってきた圃場だ。初年の2007年が最高で、2013年くらいまではまずまずだったが、2015年が上手く育たず極端に細くなってしまった。すわ、自然栽培の洗礼かと焦る。しかし自然栽培を続けると決めた圃場だし、V字回復を願ってジッと続けてきた。そして2017年、2019年と少しずつ良くなりつつも、まだ細い。しかし今回、初めて間を2年あけ、ついに完全復活、というか、条1mあたり2.6㎏というこの圃場では過去最高の収量に。ちなみに普通に育てば2.2㎏から2.7㎏がうちの相場だ。今回も相変わらず初期生育が異常に遅く、今回もまだ細いのか・・と途中では半ば諦めたのに、まさかの結末。
大規模洪水のときに山土が流入する圃場と違い、ここはまったくそれがない。どころか表土が削られる箇所が一部にあって、さすがにその部分はゴボウが細かったものの、トータルでこの数字。自然栽培をやっていて、他に嬉しいことがあったとしても、やっぱりこういう自然の神秘を実感できる瞬間が一番嬉しいね。冥利に尽きる。隔年を中2年にしたからじゃないか、というのであればそれでもいい。それで十分。
一方で大規模洪水(2018、2020年)時に、流水により山土がどっさり堆積した「56」圃場。いつも美味いんだけど、このたびはさらに美味い気がする。人類の歴史とは主に氾濫原で育った作物を食べ続けてきたそれだ。これを美味いと感じるのは当たり前なんだろうけどね。
しかし原理主義者には愚痴を言われ兼ねない。そして反田は分かってないなと。そんなことなら私は一生分からなくていいよ。日本は今は平和でいいね。でも岸田だけはやめさせないと大変なことになる。
ちなみに87圃場のはまだ食っていない。どうなんだろう。
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