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執筆者の写真反田孝之

このたびの「最高地点巡り」

5日ぶりの更新。先週は長男と山へ行っていたから。


都道府県最高峰巡りを4年前からやっていて、その一環。このたび目指すは石川県最高峰の白山(はくさん・2702m)。​ちまちました山ばかりの西日本から東進して、初めて高山帯を持つジャイアントがこの山なのである。山で宇宙を感じるのはやはり高山帯からであろう。ずいぶん前からこの夏に行こうと話していて、山の上での初野営ということもあって、息子もずいぶんと楽しみにしていた。


それがご存じのようにこのたびの北陸の大雨。予報段階でも少し怪しかった。しかし実は前の週に、怪しいからと中止にしたら結果的に良い天気になった、ということがあったばかりだったのと、このたびを逃すと次の予定が難しくなるという事情があったため、少々の悪天は甘受する、悪くなったら引き返すということで立ったのである。


予報を気にしながら日本海側沿いに移動し、途中まではそこそこの予報だったのに、福井県に入ったあたりからにわかに怪しい。実際に敦賀を過ぎたあたりから猛烈な雨に襲われ、回復の見込みがないことから、北陸自動車道の杉津PAで撤退を決定。わかる人はわかる、このたび土石流が流れ込んで現在復旧作業が急がれているまさにその側だ。


こんなところまで来てこのまま帰るのは惜しい、と草津まで南下して、その後を協議。確か楽だったはずという大阪府と和歌山県最高峰を稼ごうということになった。そして両府県の最高峰を改めてスマホで調べたところ、それぞれに2種類の山名の記述がある。??となって調べていくと「最高峰」と「最高地点」は違うということがわかった。なるほど言われてみれば当たり前。


息子に「最高峰」と「最高地点」のどちらに興味があるかと聞くと、後者だという。それで大阪府は「金剛山の近くの公園の一角(1056m)」、和歌山県は護摩壇山から派生する尾根に新設された「龍神岳(1382m)」ということになって登ってきた。息子にとっては、これで16県を制覇したことになる。


(8月5日 7:20 大阪府最高地点)


(同11:00 和歌山県最高峰 龍神岳)


ということでこれからは「都道府県最高峰巡り」を改め、「都道府県最高地点巡り」だ。大阪府最高地点に象徴されるように、こんな人間の決めた線引きの中で数を拾うことに躍起になることに対してその意義をいぶかる人もいることだろう。しかしそれで十分。こうやって数の奴隷となって、その地まで通い、自然の中を黙々と歩く。そうやって自然の心を心として、視野をはぐくむためのきっかけであり手段なのだと私は思っている。


このたびは念願のジャイアントはお預けとなり、ある意味、ショボイ山行で終わってしまった。改めて狙うのは、白山以外にも、そのたやすさから立山も考えている。天気、都合、北陸道の復旧の条件がそろえば、ぜひ今月中に行きたいところだ。

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