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執筆者の写真反田孝之

またもや催芽時間を外した

昨日は種もみの催芽作業。25度の循環水に浸けて芽を膨らませる作業だ。ちょうどいいタイミングで引き上げて芽止め(冷却~脱水~冷蔵)をしなければならず、つまりそれが夜中になりそうな場合は事務所に泊まり込みということになる。


(こんな機械を使ってやる)


かかる時間は品種にもよって、一番芽が出にくいコシヒカリは何時間かかるかが読めず、遅い時は1日半くらい(36時間前後)かかる。このたびもそんな気がして朝の6時に仕込んだ。早くても遅くても次の日の日中にはケリがつくと踏んで。


しかし残念ながら、このたびは何と20時間でよい感じに・・。つまり夜中になったのだ。まじかよ~とぼやきながら21時からスタンバイし、寝袋で寝ながら2~3時間おきに様子を見る流れ。2時にちょうど良さそうだったので、芽止めの一連の作業を。3時過ぎに自宅に戻り、寝た。


なぜ今年が早くなったのか。いくつか仮説はある。このたびは興味深いネタがまた一つ増えた。ちなみに催芽作業の前にやる浸種で積算温度を多くとれば催芽時間は短くなる。積算温度も単純に足す方法と、5度を引いて足す方法とがあるので、この辺りの考察も興味深い。ちなみに浸種の前にやる温湯処理も催芽を助長する。


「暑さ」「空腹」と同様に「寝不足」に極端に弱い私としては、何が何でも日中にケリをつけたいのに、毎年裏をかかれて夜中になってしまう。ネタが揃ってきたからには、偉そうに講釈を垂れておらずに、そろそろパチッと合わせてみたい。

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