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執筆者の写真反田孝之

冗談って大事よね

今日は小3の次男が楽しみにしていた遠足。三瓶のサヒメルなんて何度も行ってて最近も行ったのに、それでもみんなで行くから楽しみなんだと。そりゃそれでいいことだ。 遠足は近頃は必ず雨の心配のないインドア。今日なんて三瓶山に登れば気持ちがいいことだろう。私らの頃は遠足は必ずアウトドアだった。小4のときにまさに三瓶登山で、しかも親子登山。母も含め、多くのお母さんらが参加して、男三瓶~女三瓶の縦走をした記憶が鮮明だ。途中のザレ場のようなところで、母が落ちるんじゃないかと心配したなんてこともあった。当時は母が高校山岳部で鳴らしたことなんて全然知らんかったからね。 他にいこいの村しまねのアスレチックとか、学校から日和の金毘羅山まで片道7~8キロ歩くとか。今はやらんね。あの頃は雨の日のバスのキャンセルってどうだったんだろう。 昨夜も冗談が飛び交う。 私「サヒメルじゃつまらんだろ。途中でしれっと抜け出して三瓶にでも登ってこい。」 息子「そんなことできるわけないでしょ。」 私「大丈夫。あんたが行方不明だって電話が必ずお父さんにかかってくるから、そしたらきっと三瓶に登ってると答えといてやるから。」 息子「叱られるよ~。」 私「大丈夫。こうやって手のひらで仰ぐ真似をしながら、せんせんせ、僕は反田の子供ですよ~、って笑いながら言えば大丈夫よ。」 息子「何でそれで大丈夫なんだよお!」 私「マスクで迷惑かけてばっかりだったから、多分通じるぞ。」 次男は笑うと目がすっかり細い線になってしまう。この笑顔を見ているだけで私も楽しくなる。 冗談というのは人によってスタンスの違いの幅が大きい。昨日のも含めてこんな低レベルの冗談ばかり言うのであれば、反田はなんて中身のない人間だと思う人もいることだろう。まあ目に浮かぶようだ。しかし私は子どもとの間でこういう会話は必要だと思っている。こういう一見してまったくとりとめのないものから、何か意味を含むようなものまで含めて、冗談というのはとても大事である。何が大事か。 例えば冗談は人の幅を広げる。魅力的な紳士の多くが冗談好きなのは偶然ではない。逆に冗談が通じない人は、他人に厳しくて面倒くさい傾向があると私は思う。これは私の主観。でもかなり当たっている。このくらいにしておくけど、冗談についてはまだまだいろいろ思うところがある。 中には冗談一辺倒で話がまったく深まらない人もいる。さすがにこれはつまらない。

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