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執筆者の写真反田孝之

次男の遠駆けデビュー

少し長い距離を歩いてみたいという次男の要望に応えて、今朝、家から学校までの6.2キロを一緒に歩いた。長男が8歳の時に9キロを歩いてグダグダだったから、6歳の次男にはこんなもんかなと。


結果、余裕だった。もう少し長い距離にすればよかった。長男の時は暑かったし、彼らはともに暑さに極端に弱いから、今日のように涼しければかなり行けるわけだ。


4歳になったばかりの末娘は最近、高い山へ連れていけ!と言うし、子供らが総じて歩きたがってくれることはとても嬉しい。私の青春も「歩く」という行為とともにあったから。


そういえば娘は山へ行くといつも、上半身素っ裸、パンツを半分見せて走りだす。肩まで溜まった髪を右に左に揺さぶりながら。その先に虫取り網を持った知らない子がいても関係なし。○○原人がまた出たよ・・と、追うのが大変。俺もう走れない体だし。



話を戻して、次男とは歩きながら実にとりとめのない話を楽しんだ。途中で野生の桃の実を食べ、ドングリを拾い、湧き水で手を洗い、小さな橋の下をのぞき込む。歩くと知らないことがいっぱいあるね、と満足そう。そうそう、そういう楽しみを知る人生を送っておくれ。

ゴールについてBGの中西さんと、私がかつてヒグマに襲われた話で盛り上がる。歩く醍醐味を知れば、必然的にそれなりの危険とも出会っていくことだろう。それを乗り越える楽しさも、少しずつ知っていってもらいたい。

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