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執筆者の写真反田孝之

稲刈りのルート取り

昨日から稲刈りが始まった。稲刈りはいつも突然だ。このたびも今日からやろうと思って準備をしていたら、昨日から始めてしまった。自分で面食らっている。


まずは有機の圃場から。今年は有機の調子がいい。昨日今日で刈ったところは久々に6俵を越えそう。一つ厄介なのは、これ。


イノシシの被害が過去最高だ。でもどうか、見た目の割には被害量は少ないものだから、多くて1%くらいか。10トンで100キロ。これなら仕方がないか。


久しぶりの出来のため、今日は乾燥機に半分くらいで終了。どういうことかというと、今日乾燥機満タンまで刈ると、残りが乾燥機にかけるには半端になるのだ。ロットの変わり目なので次に持ち越せないためこうなる。


残りが半端になるという見極めは、刈り方の工夫でわかる。最後までぐるぐると回ってペケポンを作る人が多いけど、あれをやらないのだ。刈り方向が条に沿わないときは収穫ロスがあるらしいということは小さな理由で、一番の理由はあれだと途中で収穫作業の見通しが立たないから。


だからこうやる。


外周を4~5周してから、中割りを3本入れる。そして条に沿ってあちこちを刈って何条でコンバインタンクが満タンになるかを数える。そうすればこの圃場にあと何台分の稲があるかが一発でわかる。(ちなみに収量もわかる。)こうやれば最後にグレコン半分だけ運ぶ羽目になったなどということはなくなる。


中割りに抵抗のある人は、コンバインが踏まないようその場所を田植え時に必要なだけ広く開けておくとよい。


このやり方の他のメリットには、コンバインのクローラを長持ちさせるということ、田面を荒らさないということもある。クローラのためには右旋回も意図的に入れる。


次の稲刈りは猛烈らしい台風の後だ。ちなみに台風の心配はまったくない。頭が軽いイネは絶対に倒れない。

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